福田 喜重 作
重要無形文化財保持者
(染・刺繍・箔)
染め・刺繍・すり箔の三つの技法を駆使して、繊細な刺繍の総合芸術刺繍は
手間と根気のかかる大変な作業、一針一針思いを込めた繊細な刺繍が、巧に
地色や箔に溶け込んだ奥行きを感じさせる訪問着です。
福田 喜重
刺繍の分野で初めて人間国宝に認定されました。刺繍というものは本当に手
間暇のかかる仕事で、技術偏重に陥りやすいため、工芸作品となるとどうし
ても重々しくなってしまうのですが、福田喜重先生の作品にはその重々しさ
が無く、逆に爽やかなリズム感のある詩情が流れているようにおもえます。